1班の報告が終了しました2005年10月22日 18:06

10月19日(水)の第3回ゼミより、班による実際の報告が始まりました。 まずは1班による事例問題の報告で、テーマは「詐欺による取消と第三者との関係」という、いわゆる典型論点から開始しました。

詐欺による取消の前後に目的となる動産が転売された場合に、前主を信頼して取引関係に入った第三者を保護することができるのか。すなわち、民法96条3項の解釈と民法192条の適用の可否が主な問題点でした。また、目的動産が登録済み自動車ならどうなるかも併せて問いました。

1班の報告は、上記の問題点をはずすこともなく、第三者の出現を取消前後に分けたうえ、しっかりと論じられていたように思います。 班の3人は、図書館に何度も集まって事前準備をしっかりしたとのこと、最初でプレッシャーはあったと思いますが、良い報告でした。ご苦労様。 この調子で、2班以降の人たちもしっかり準備をしてから報告に臨んで欲しいと思います。

なお、一つ注文をつけるなら、報告班以外の人からの積極的な発言を期待します。 各人に直接聞いてみると色々と意見や疑問を持っているようなので、それを上手く表現できないかもしれないという不安感から消極的になってしまうのでしょうか。 まあ、徐々にで結構ですので、一歩前に出られるよう頑張って欲しいと思います。