11年度卒業式と謝恩会 11:35

19日(月)ですが、関学大の卒業式が行われました。 法学部民法の当ゼミからも、新たに20名の卒業生が巣立って行きました。

09年度に私がドイツへ留学したためゼミも2年間中断したのですが、再開後の初めてのゼミ生の卒業となりました。 振り返ると、留学先のミュンスターでゼミ志望者リストと志望理由書をみながら、大いに期待を込めてゼミ生選考をしたことを思い出します。

ゼミ運営とは不思議なもので、同じコンセプトで同じ指導をしていても、学年によって大きくゼミの雰囲気が異なってきます。 開始当初は担当教員が全体を引っ張ることも大事ですが、やはり学生さんの個性や資質によるところが大きく、全体を通して、あくまで教員はサポート役に徹することが肝要かと考えています。 もちろんその結果として、不手際や色々な失敗に心穏やかではない時もありますし、こちらの思いが伝わらないもどかしさを感じることもしばしばではあります。

ですが、それをゼミ学生たちで相談をし、工夫を凝らして乗り越えて行ってくれることこそが、社会人に向けての成長の糧になるはずです。 そこで、これからもなるべく自主性を重んじたゼミ運営を心掛けて行きたいと思います。

さて、今年のゼミ卒業生達はどのような2年間を過ごしたのでしょうか。 3年生時には、普段のゼミ報告に加えて、関関交流戦でプレゼン能力を鍛えたりと、しっかりと勉強をしてくれたことでしょう(おそらく…)。 それだけでなく、スポーツ大会やゼミ旅行、ゼミコンなど、課外活動も積極的にこなしていたと思います。 関学の良い雰囲気を持った、楽しい人の多いゼミだったなと感じています(社会に出ても大事な要素だと思います)。

しかし、3年生の終わりからは、なお一層厳しさを増している就職状況に、東日本大震災という未曽有の大災害が影響し、本当に大変な1年だったのではないでしょうか(もちろん被災県の方々の比ではありませんが)。 そのようななか、地道な努力を進め、なんとか進路が決まったことは教員としても大いに喜ばしいことです。

ただ、近時の傾向としてやむを得ない面もあるのでしょうが、就職活動に力が入りすぎたためか、ゼミや講義等の学業に時間が割けず、また気分的にも身が入らない学生が増えているように感じます。 私のゼミでも、4回生の春学期は実質的に出席を強制できず、ゼミとしては大いに消化不良感を残してしまいました。 教員としても色々と工夫を凝らして教育効果を上げる努力はしていますが、いつもこれが心残りとなっています。

このような思いもあって、今回は、春学期の分も含めて、秋以降に例年より1回多く報告をしてもらいましたが、就職が決まった人は少々学業に気が抜けていたようにも感じました(もちろん、一部の人ですが…)。 今やるべきことを十分にやれていない人は、これから社会人になっても通用しないのではないかと危惧しています。 そのような反省のある人は、ぜひ捲土重来を期し、心機一転、頑張ってほしいと思います。

私自身も自戒の気持ちを込めて、学生の皆さんに「誠心誠意」、「地道な努力」という言葉を送らせてもらいます。 そして社会人として成長した暁には、本当に困っている人を助けることのできるような、他者の役に立てる人間になってほしいと願ってやみません。

最後に、心より卒業のお祝いを申し上げます。 もし疲れた時には、時計台を見に「中芝」に戻ってきてください。

弁護士さんとの懇親会 00:05

先週末ですが、今年も弁護士さんとゼミ生との懇親会がありました。

時々話題にしておりますが、定期的に大学同窓の弁護士、会計士、研究者が集まって研究会を開いています。 今回は、国税通則法の改正について、税法がご専門の先生から詳細かつ適切なご報告がありました。 まったくの専門外ですが、よい勉強の機会となりました。

勉強会の後は、ゼミ学生も加わっての懇親会となりました。 ドイツへの留学中を除いて、年1回この時期に、渡辺ゼミ3回生の法曹志望者を中心にして、懇親会を開いてもらっています。 今年は、研究会メンバー7名に学生4名を加えて、総勢11名の宴会となりました。 仕事上の話題だけでなく、学生時代の話しや気の利いたアドバイスなども含めて、とにかくいろいろと気を遣ったお話をしてもらったようです。 今回も、参加した学生たちは大いに勉強になり、また感じるところがあったようです。

思えば、こうして続けてきた懇親会ですが、参加したゼミ卒業生からすでに3名の新司法試験合格者が出ています。 みな口を揃えて懇親会はよい経験になったと感謝しています。 現在、チャレンジ中の人たちも、きっと後に続いてくれるものと信じております。 毎年、快く懇親会の開催を引き受けてくれている研究会メンバーには、私も本当に感謝しております。 この場を借りて、改めて御礼申し上げます。

刑務所参観 01:48

久しぶりの更新となりました。

先日、基礎ゼミ、専門ゼミⅠ、Ⅱの合同企画として、刑務所の参観に出かけました。 当日は、基本的にスーツ姿で集合し、研修室で刑務所の概要を説明していただいた後で、いわゆる「塀の中」の施設内見学をいたしました。 厳正な雰囲気の中を2列縦隊になって、運動場、各種作業所、雑居房・独房などを見学しながら、個別の説明をしていただきました。 約30分の見学の後は、研修室に戻って質疑応答の時間を設けていただきました。 学生からの多彩な質問にも、実例を織り交ぜながら、気さくにお答えいただきました。

学生の側も、大変厳しい警備体制に驚きながらも、普段は目にすることのできない閉ざされた空間を目の当たりにして、色々と感じ取ったようでした。 法学部生として、机上の論理だけではなく、こうして実地の体験を通して、刑務所の意義や問題点について生きた知識として吸収、深化してくれることを願っております。 そして、何かとお忙しい折に、貴重なお時間を頂戴し、丁寧な説明などご配慮を頂いた、刑務所の関係各位には、心より御礼申し上げます。

秋のスポーツ大会 16:50

先週はゼミⅠ(3年生)で、また今週は基礎ゼミ(1年生)で、ソフトボール大会を行いました。 基礎ゼミの方は、原田ゼミとの対抗戦となりました。 両日とも良い天気にも恵まれて、少し汗ばむほどの陽気のなか、学生さん共々大いに盛り上がりました。

対抗戦での試合の結果はというと、うちのゼミは今年はたまたま女子が多いこともあってか、原田ゼミに完敗でした。 途中からはキックベースボールに変更してもらったのですが、それも完敗で、なすすべなしでした。

とはいえ、勝敗はさておいて、勉学の合間に良い気分転換にもなったようですし、ゼミ生同士の交流、親睦も大いに図ることができたのではないでしょうか。

関学大では明日から新月祭(学祭)が始まるため、今日から来週の月曜日午前中まで休講となります。 後期の講義期間も半分が過ぎて少々疲れもたまってきましたので、いくぶん休養したい気分ではありますが、11月末締切りの論文を抱えていますので、前向きに頑張りたいと思います。

学祭に参加する学生さんも多いと思いますが、事件や事故なく、楽しく成功の裡に終了することを祈っております。

新司法試験、ゼミOBから合格者 17:51

先日、2011年度新司法試験の結果が発表されました。 本年度は、関学・渡辺ゼミOBから2名の合格者が出ました。 昨年はゼミOG1名が合格を果たしていますので、これで渡辺ゼミから3名の合格者が出たことになります。

きっと合格までの道のりはつらく大変だったことと思いますが、これまでのお二人の頑張りに心からの拍手を送らせてもらいます。 お世辞でも、学部時代のゼミのおかげなどといってもらえると、教員冥利に尽きるというものです(もちろん、その後のロースクールでの勉学・研鑽のお陰であることは言うまでもありません)。

ただ、その一方で、今年の合格を勝ち得なかったOB・OGの人達も多数おられます。 その人達の気持ちを思うと私も辛いところです。 受験の回数制限など、さまざまなプレッシャーの中で、気持ち穏やかに勉強に励むことにも難しいところがあるでしょう。 ですが、「すでに勉強という名の仕事をしている」という心持で頑張ってほしいものです。

自分を試験合格に導くというプロジェクトを任されていて、それに向けて緻密な計画を練って、日々の業務に勤しむ(決められた時間に大学院、図書館等に向かい、適宜食事休憩を取りつつ、決められた時間まできっちり勉強をする)。 多くの社会人の人達は、色々と大変な思いを抱えつつも、お給料をもらっているからとか、家族のためにと歯を食いしばって頑張っています。 たしかに受験生はお給料はもらえませんが、すでにお給料をもらっている(今のお給料は合格後にもらえる)というような心境で事に当たれば、多少の大変さにも耐えることが出来るかもしれません。

かく言う私も、研究者を目指した長い大学院生時代に、上記のような気持ちと、親および妻への感謝の気持ちをもって、プレッシャーと戦いながら研究を進めていたことを思い出します。 合格のイメージを持って、ぜひ頑張ってください。