渡航から半年2009年09月21日 12:45

3月20日の渡航から、あっという間に半年が経過しました。 留学期間が1年間ですので、残り半分を切ったことになります。

こちらはすでに秋の気配を通り越して、冬の訪れを感じさせる毎日です。 朝晩は冷え込んできて、寒いときには息が白くなるほどです。

さて、今回はこれまでを少し振り返りつつ、ドイツと日本の違いについて、(備忘録的に)気のつくままに列挙してみたいと思います。 ドイツにお詳しい方がおられれば、補足説明や、それは違うといったご意見などよろしくお願いします。

<ひと> ・大きい  日本の若者も大きくなってきていますが、やはりこちらの人たちは大柄な人が多いです。 とくに180cm以上もあろうかという女性やお年寄りを時に見かけると、日本との違いを感じます。 (ちなみに純日本人体系の私は服のサイズがまったく合いません…)

・笑顔 一見すると恐持ての人が多い。 しかし、臆せずに話しかけてみると、たいていの人は非常に親切に対応してくれますし、話しの内容によっては笑顔になります。 おそらく日本のような「愛想笑い」という習慣(?)はないということなのでしょう。 そして、またラテン系の根っからの明るさ(騒々しさ)もないように思います。

・刺青 若い人を中心に刺青を入れている人が日本よりもかなり目立っています。 ただ、テレビで世界陸上を見ていても、ヨーロッパ選手を中心に刺青を入れている選手が相当数見られましたので、ヨーロッパ的な傾向なのかもしれません。

・真面目 日本人ほどではないですが、世の中の評判通り、勤勉な人が多いように感じます。 バスや地方鉄道は時刻に正確ですし、お店の対応もきっちりしているところが多いです。 テレビなども真面目な討論番組が多いように感じます。

ただし、時々夜中まで大音量で音楽を流してお祭りやパーティーをしていたりと、常識を疑うこともあります。

・スーツ姿 ここミュンスターは大学中心の町だからか、ほとんどスーツ姿の人は見かけません。 ただ、都市部に行っても日本ほどスーツ姿の人は見かけません(紺や黒のスーツもさらに滅多に見かけません)。

<建物・家・街並み> ・ビルの形状 もちろんここミュンスターなど地方都市に限ったことですが、日本のように無味乾燥な四角いビル(量産ビル?)は少なく、赤レンガに三角屋根の情緒のある建物が多いです。 ただ、ハンブルクやデュッセルドルフ他の大都市に行けば、日本の都市部と同じような近代的なビルが立ち並んでいます。

・ごみや落書き 壁や塀などにグラフィック・アート的(しかし大部分は下手)な落書きが非常に目立ちます。 地元の人に聞くと、「暗いよりは良いんじゃないの」との返事が…。 また、街中にごみが目立ちます(日本が綺麗になりすぎたのかもしれません)。

・窓の構造 窓の上部を空気抜きに開けることのできるタイプの窓が主流で、慣れるまでに苦労しました。

・公園などの緑 ミュンスターのような地方都市に限らず、大都市部でも、日本よりも公園などの面積が広いように思います。 そういう意味では暮らしやすく、インフラの整備された豊かな国だと感じます。

・自転車道 ドイツ各地で自転車道が良く整備されています。 ただフルスピードの自転車も多く、時々恐い思いもします。

<その他、生活> ・自動車 よく整備された綺麗な自動車が多く、やはり自動車の国だと感じます。 ただ、想像以上に大型乗用車は少なく、ベンツのAクラスやオペルなどの小型車が多いです。 トヨタなどの日本車も時折見かけますが、あまり多くはありません。 多くの人は交通マナーを良く守っていますが、時に乱暴な運転の人がいます(この辺りは日本と同じような状況のようです)。

・電化製品 ソニーなど日本製品も良く見かけますが、地元製品も多いようです。 コンセントや電圧がまったく異なります。

・ビール 地方ごとに代表的なビールがあり、それも多数の種類が売られています。そして、かなり安い。

・洗濯 洗濯物は干さず、乾燥機にかけることが一般的なようです。 布団を干してたたいている家庭もまったく見かけません。 おそらく、夏場も涼しくて曇りが多く、長い冬のある気候に影響しているのでしょう。

などなど、他にも多数ありますが、今回はこの程度にして、また折を見て比較してみたいと思います。

コメント

_ Sera ― 2009年10月06日 19:44

とっても詳しくドイツのことを教えてくださってありがとうございます。
ますますドイツへ行きたくなりました。
もう半年たったのですね。早いですね。
これからも楽しみに拝見します♪

_ watanabe ― 2009年10月07日 04:50

日本とドイツの違いを考えてみるのはなかなか面白いですね。

先日、大学への道すがら日本車を数えてみたのですが、10台から15台に1台くらいの割合で日本車が走っていました(トヨタ、ニッサン、マツダの小型車が多いようでした)。
まだ日本の外国車の多くが高級な大型車であるのとは対照的だと思います。

普段の生活にかかわる民法という科目を扱っていますと、こういうちょとした生活様式や考え方の違いが法律や解釈にも何らかの影響を及ぼしているのかな、などと思ったりもしています。

Seraさんもドイツに渡る機会があれば良いですね。

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