ケルンからボンへ2009年09月05日 04:53

はずかしながら、ケルンの大聖堂前でおのぼりさん状態の私です。

先週のことですが、R大学のN先生にお誘いいただいて、留学中のW先生とともに、オスナブリュック大学とボン大学に行って来ました。 オスナブリュック大学では、S先生との来日講演等の打ち合わせに同行させていただき、翌日のボン大学では、W先生との打ち合わせに同行させていただきました。

S先生とのお話しの際には、少しはドイツ語での会話の内容が分かってきたかと思ったのですが、W先生との打ち合わせの際には、ほとんど話しに追いつくことができませんでした。 留学をすれば何とかなるかと思っていたのですが、5ヶ月が経過してもこの調子ですから、1年間の留学期間を終えてもほとんど会話も儘(まま)ならないではと不安がよぎってきました。

とはいえ、こればかりは焦っても仕方がないことですし、早々に諦めてしまうことなく、可能な努力を続けて行きたいと思います。 しかし、まるでドイツ語が頭に入ってこない私には、やはり語学力の適性はないんでしょうかね…。

さて、オスナブリュックからボンに移動する途中に、人口100万人弱の都市ケルンが位置しています。 ここで1泊したのですが、その際にケルン大学に留学中のO先生と合流しました。 そのO先生のご紹介でケルン大聖堂裏のケルシュ・ビールで有名なお店(おそらくフリューだったかと…)でドイツ料理とビールを堪能し、そのあとライン川のほとりのオープンカフェに立ち寄りました。 日本語での会話はこんなにも楽なのになあ、と当たり前のことを考えながら、久しぶりに楽しいひと時を過ごしました。

N先生の気さくなお人柄とご配慮に改めて感謝仕切りです。

渡航から半年2009年09月21日 12:45

3月20日の渡航から、あっという間に半年が経過しました。 留学期間が1年間ですので、残り半分を切ったことになります。

こちらはすでに秋の気配を通り越して、冬の訪れを感じさせる毎日です。 朝晩は冷え込んできて、寒いときには息が白くなるほどです。

さて、今回はこれまでを少し振り返りつつ、ドイツと日本の違いについて、(備忘録的に)気のつくままに列挙してみたいと思います。 ドイツにお詳しい方がおられれば、補足説明や、それは違うといったご意見などよろしくお願いします。

<ひと> ・大きい  日本の若者も大きくなってきていますが、やはりこちらの人たちは大柄な人が多いです。 とくに180cm以上もあろうかという女性やお年寄りを時に見かけると、日本との違いを感じます。 (ちなみに純日本人体系の私は服のサイズがまったく合いません…)

・笑顔 一見すると恐持ての人が多い。 しかし、臆せずに話しかけてみると、たいていの人は非常に親切に対応してくれますし、話しの内容によっては笑顔になります。 おそらく日本のような「愛想笑い」という習慣(?)はないということなのでしょう。 そして、またラテン系の根っからの明るさ(騒々しさ)もないように思います。

・刺青 若い人を中心に刺青を入れている人が日本よりもかなり目立っています。 ただ、テレビで世界陸上を見ていても、ヨーロッパ選手を中心に刺青を入れている選手が相当数見られましたので、ヨーロッパ的な傾向なのかもしれません。

・真面目 日本人ほどではないですが、世の中の評判通り、勤勉な人が多いように感じます。 バスや地方鉄道は時刻に正確ですし、お店の対応もきっちりしているところが多いです。 テレビなども真面目な討論番組が多いように感じます。

ただし、時々夜中まで大音量で音楽を流してお祭りやパーティーをしていたりと、常識を疑うこともあります。

・スーツ姿 ここミュンスターは大学中心の町だからか、ほとんどスーツ姿の人は見かけません。 ただ、都市部に行っても日本ほどスーツ姿の人は見かけません(紺や黒のスーツもさらに滅多に見かけません)。

<建物・家・街並み> ・ビルの形状 もちろんここミュンスターなど地方都市に限ったことですが、日本のように無味乾燥な四角いビル(量産ビル?)は少なく、赤レンガに三角屋根の情緒のある建物が多いです。 ただ、ハンブルクやデュッセルドルフ他の大都市に行けば、日本の都市部と同じような近代的なビルが立ち並んでいます。

・ごみや落書き 壁や塀などにグラフィック・アート的(しかし大部分は下手)な落書きが非常に目立ちます。 地元の人に聞くと、「暗いよりは良いんじゃないの」との返事が…。 また、街中にごみが目立ちます(日本が綺麗になりすぎたのかもしれません)。

・窓の構造 窓の上部を空気抜きに開けることのできるタイプの窓が主流で、慣れるまでに苦労しました。

・公園などの緑 ミュンスターのような地方都市に限らず、大都市部でも、日本よりも公園などの面積が広いように思います。 そういう意味では暮らしやすく、インフラの整備された豊かな国だと感じます。

・自転車道 ドイツ各地で自転車道が良く整備されています。 ただフルスピードの自転車も多く、時々恐い思いもします。

<その他、生活> ・自動車 よく整備された綺麗な自動車が多く、やはり自動車の国だと感じます。 ただ、想像以上に大型乗用車は少なく、ベンツのAクラスやオペルなどの小型車が多いです。 トヨタなどの日本車も時折見かけますが、あまり多くはありません。 多くの人は交通マナーを良く守っていますが、時に乱暴な運転の人がいます(この辺りは日本と同じような状況のようです)。

・電化製品 ソニーなど日本製品も良く見かけますが、地元製品も多いようです。 コンセントや電圧がまったく異なります。

・ビール 地方ごとに代表的なビールがあり、それも多数の種類が売られています。そして、かなり安い。

・洗濯 洗濯物は干さず、乾燥機にかけることが一般的なようです。 布団を干してたたいている家庭もまったく見かけません。 おそらく、夏場も涼しくて曇りが多く、長い冬のある気候に影響しているのでしょう。

などなど、他にも多数ありますが、今回はこの程度にして、また折を見て比較してみたいと思います。