もう9月に…2008年09月03日 11:29

大学の夏季休暇期間もあっという間に半分以上が過ぎてしまい、残すところ3週間ほどになってきました。 とはいえ、まだそれなりの時間は残っていますので、学生さんはこれまでの夏休みを振り返りつつ、有意義な時間を過ごしてほしいと思います。

私自身、ドイツ語の勉強を中心に計画を組み立てたせいか、たいして研究が進んでおらず、さりとてドイツ語の勉強も進んだ気がせず、少々焦りを感じております。 まあ学問に王道なしと言う通りですので、どっしりと腰を据えて、ドイツ語だけは頑張ったといえる時間にしたいと思っています。

さて、先日、大学から甲東園の駅まで数名の先生と下りることになり、校門前で待機しているタクシーに乗ろうとした時の話です。 すると、T先生が「タクシーは嫌いだからできれば乗りたくはない」とおっしゃられたので、歩いて駅まで行くことになりました(じつは私も内心ホッとしました)。 タクシーの嫌いな理由を詳しくは聞きませんでしたが、私にも思い当たる節があります。

思えば大学3回生のとき、伊丹空港から徒歩30分ほどのところに住んでいたのですが、その空港まで海外旅行帰りの母を迎えに行ったことがあります。 交通の便が悪いので、行きは歩きましたが、迎えた帰りは荷物があったので、(それまでほとんど利用したことのない…)タクシーにしました。 近距離乗り場にてタクシーに乗り込み、40過ぎくらいの運転手さんに行き先を告げた途端、あきらかに彼の顔色・態度が変わりました。 そして、極めてひどい乱暴運転のあと、我々が降りたとたん、タイヤをキューキュー言わせながら急転回をして去って行きました。 残された我々は、怒りというよりも、ひどく悲しい気持ちになったことを覚えています。

おそらくは空港で長時間の客待ちをしたあと、ワンメーターくらいの客を乗せてアンラッキーということでイライラしたのでしょう。 しかし、それがために、将来の客を奪ったことに彼は気が付いていないものと思います。 以来、私も大のタクシー嫌いとなり、それなりに働いている現在に至っても、どうしてもということがない限り、極力タクシーには乗らないことにしています。

タクシー運転手と言っても色々な人がいるので一概に言えませんが、公共交通機関に比べて乱暴な運転手が多いように感じます。 とりわけ個人タクシーともなれば、会社を背負っているという責任感や気概も生まれないのでしょう(よく知りませんが、社員教育のような場もないのでしょうか)。 いずれにせよ、世の中にはこのような思いをして、タクシー嫌いになった人も多いのではないでしょうか。

裁判傍聴2008年09月10日 09:20

先般、基礎ゼミ(1年生)を引率して大阪地裁・高裁へと裁判傍聴に行きました。 法学部に入学したからには早い時期に裁判実務に触れる機会を持ってもらうべく、毎年の学外研修行事のひとつと位置づけています。

裁判の公開原則および少人数であることもあり、裁判所のアポは取らずに、当日の朝に庁舎入口付近に集合し、数人単位で興味のある事件の法廷に行ってもらうようにしています。 その後、夏季休暇中の課題として、感想をレポートにまとめて提出してもらっています。 今回は、たまたま凶悪事件に行き当たった人が多かったようで、その生々しくも厳しい現実に触れて、退出したかった、辛かった、気分が悪くなったといった感想が寄せられました。 1年生ゼミという性格からして、生々しい犯罪の事実を受け付けない人もいるでしょうから、来年度以降は凶悪事件への注意喚起を今以上に行う必要を感じました。

しかし、そういった経験から法的な問題を含めた社会問題に興味を持つと同時に、関連書物を読むなどして見聞を深めてほしい、さらには大学での勉強につなげてほしいという思いもあります。 そこで、凶悪事件の傍聴を一切禁じるのではなく、十分に注意喚起をしつつも、その意義について説明を加えたうえで、学生さん個人の判断に委ねることが最善の策かと思う次第です。

このまま行けば来年5月からは裁判員制度も始動しますし、その他に諸種の司法制度改革が謳われるなか、社会における法学部教育の在り方も変わるべき部分が多くあるように感じます。 具体的なことを言えるほどの実績はまだありませんが、いろいろと考えて工夫を凝らすことを忘れずに、ゼミの運営を進めて行きたいと思います。 そして、その一端をここでお伝えすることができれば幸いです。

秋学期開始2008年09月27日 14:23

関学大も今週の木曜日から秋学期が始まりました。

私の担当する専門講義「民法D債権総論」も昨日の金曜日に第1回目がありまして、まずは講義ガイダンスをしました。 これから週2回のペースで講義を進めていくことになります。 また、今季も他大学で非常勤講師を請け負いましたので、秋学期は4コマも講義が増えることになります。

例年この時期は体調を崩しがちなので、体調管理には十分気をつけたいと思います。