年頭の所感2008年01月05日 11:05

昨年1年間は、研究という意味では少々停滞気味の年になったように思います。 一昨年秋の学会での報告を終えて以降、年明けから春にかけて前半はゆっくりしてしまいました(報告に向けて無理をしすぎたので、いわばリハビリテーション期間といったところでしょうか?)。 春休み以降は判例評釈もいくつか書いたのですが、残念ながら公表するまでには至りませんでした。 また、私事になりますが、連休には引越しをしましたので、そのドタバタもあって、夏休みまではなかなか落ち着きませんでした。

夏休みには、09年度のドイツ留学が決まったこともあって、ゲーテ・インスティテュート大阪校の夏季集中講義を受講していたため、ドイツ語三昧の日々でした(そのわりに、あまり上達した気がしないのはなぜでしょうか…)。 それもあって、もっとも研究を進めるべき時期にあって、論文の下書きが1本しか書けませんでした。 後期講義期間が始まると、専門講義が週2コマ、非常勤が週2コマ、ゼミ3コマと講義が増えたこと、入試関係の仕事が始まったことなどもあって、ほとんど研究にはなりませんでした。

このように07年度を振り返ってみると、研究面では一定の停滞期であったといえるかもしれません。 しかし、このような時期であったからこそ、いくつかの新しい問題意識やアイディアが出てきました。 長い人生においては、次へのステップとして、ある程度の停滞期も必要なのかもしれませんね。

ということで、学生さんたちにもよく言うのですが、こういう時期を乗り越えられたからこそ、新しい年は「飛躍の年」にしたいものです。