春学期もあと少々2006年07月04日 16:33

06年度春学期は7月12日(水)で終了です。 残すところ1週間少々ですね。

それはそうと、これまで余り意識していませんでしたが、関学では、講義期間のことを前期・後期ではなく、春学期・秋学期と呼んでいるようです。 その由来は知りませんが、夏休み・春休みのように、季節を感じられる呼称となっています(ただ、実際の季節とはズレがあるような気がしますが…)。

春学期が終了すると、補講日を経て、7月14日から28日まで定期試験期間となります。 学生さんにとっては嫌な時期でしょうけれど、「自分の知識や能力を高める良い機会である」と、ぜひ前向きに捉えて欲しいと思います。 世の中の大半の人は、試験などの機会がなければ、それなりに真剣な勉強・復習はしないでしょうから…。

ところで、私の担当するゼミでは、例年の行事となりつつありますが、主に夏休み中にゼミ旅行に行っています。 専門演習Ⅰ(3年生)では、旅行委員の人を中心に、アンケートをとってくれたり、旅行社の方と交渉をしたりと、着々と準備を進めてくれています。

また、今年は基礎ゼミ(1年生)でもゼミ旅行の案が浮上し、1泊2日でゼミ旅行に行く予定となりました。 こちらは未成年の人が大半ということもあって、私が旅行社と交渉をしています。

いずれも、事件や事故などに巻き込まれることなく、楽しい旅行となることを願っています。 元来、旅行の好きな私が一番楽しみにしているのかもしれませんね。

高校での模擬講義2006年07月17日 13:08

さる15日(土)のことですが、和歌山県にある私立高校で行われた2年生向けの進路選択セミナーに参加し、模擬講義をしてきました。 関西圏のいくつかの大学からも複数の先生方が参加されていました。

私は法学部の教員ということで、「大学・法学部とは?」、「法律クイズ、身近な法律問題」と題打って、法学部や法律にまつわる話しをさせてもらいました。 まずは、法学部での一般的な講義内容や演習の様子、将来の進路などを簡単に説明しました。 後半は、なるべく硬くならないように、クイズ形式で民法を中心とした法律クイズを解いてもらい、その解説をしました。

生徒さんのレベルの高い高校だったこともあるのでしょうが、こちらの拙い話しをしっかりと聞いてもらえたように思います。 また、ちょっとしたことではありますが、入口から控え室、控え室から会場の教室までと、生徒さんが丁寧に道案内をしてくれました。 通りすがる生徒さんはちゃんと挨拶をしてくれるし、また校舎も広くて綺麗でした。 良い高校だなあというのが率直な感想です。

思い起こせば、私の出身は公立高校でしたので、校舎は相当古かったうえに、プレハブ校舎で授業を受けていた記憶があります。 また、大学進学を見据えた進路セミナーなどはなかったように思います。 その当時、ちゃんと挨拶ができていたのかは覚えていません…。

さて、今回、話しを聞いてくれた生徒さんの中から、実際に法学部を志望する人が出てきてくれれば有難いと思います。

休日の外出2006年07月17日 13:48

現在、大学は試験期間中です。 試験準備中の学生さんには申し訳ないと思いつつ、昨日の日曜日は、上の子を連れて昆虫館に行ってきました。 「虫キング」の影響からか、妙に昆虫に詳しい子ども達が沢山いて、微笑ましかったですね。

さて、帰りの車中のことですが、少々嫌なことがありました。 細かいことは書きませんが、電車の中でモラルのない若者二人組みがいて、思わず注意をしたのですが、ジロッとにらまれたあげく、無視をされてしまいました(大きくなると、「無視キング」になるのでしょうか…)。 こちらは子連れということもあり、それ以上に事を荒げることはしませんでしたが、「すみません」の一言が言えないものかと腹立たしくも少々悲しい気持ちになりました。

私とてたいした社会経験もありませんので偉そうなことを言えたものではありませんが、何か殺伐とした社会になりつつあるのかと、時に実感することがあります。 とくに電車での移動中には、携帯電話の使用、お年寄りや体の不自由な人への不配慮、お化粧直し、座席の占拠などなど、悲しい現実を目の当たりにすることがあります。 こういう事を平気でする人は、いつか形を変えた不幸が自分や社会に跳ね返ってくるということに気づいていないのでしょう。

しかしその一方で、子供を連れていると、特に年配の女性の方から温かい言葉をかけてもらったり、席を譲ってもらったりと、何かとご配慮を頂くことも多々あります。 そこで、わが身を振り返るとき、他人への配慮を持つことができているか、自分を高める事ができているのかと、思わず考えてしまいます。 結局は中途半端な自分がいる事に気づき、日々精進しなければと思い至るわけです。

ただ、自身に不十分な点があると自省することと、他人に注意をしないこととは同義ではないでしょうから、やはり目に余る不道徳な行為に対しては、周囲の人間が注意を喚起していく社会的責任があるように思います。

採点中です2006年07月22日 00:07

試験期間も真っ只中、学生さんたちも今しばらく大変な時期が続くことでしょう。 体調管理にはくれぐれも気をつけて、がんばって欲しいものです。

私もここの所がんばっておりまして、今週の火曜日に行われた民法入門(私の担当部分)の採点がほぼ終了しました。 改めて思うのですが、しっかりと勉強した人の答案は見ればわかるものです。 採点という仕事は、同じものを何百通も見るという単調な作業なのですが、努力の跡が窺える優秀な答案を見ると、それだけにうれしいものです。

他方で、経済学部の民法の採点も進めています。 こちらは、他学部・通年科目の中間試験ということを考慮したとはいえ、少し簡単すぎたようです。 総じてかなり良い成績でした。 しかし、学年があがるほどに成績が悪くなるのはなぜなのでしょうか? 4年生で「お願い文」を書いている人もいましたが、いつものように、まったく考慮に入れませんでした。 卒業が懸かっていれば何でも通すというのであれば、試験をする意味がなくなると思うんですけどね…。

さて、間違いの許されない緊張の作業が今しばらく続きますが、気を抜かずにがんばりたいと思います。

夏休みに突入2006年07月30日 15:36

大学では、28日(金)に定期試験日程が終了しました。 学生の皆さん、お疲れ様でした。

そして、これから長い夏休みに突入します。 学生時代にあまり有効な休みを過ごせなかった者として(自戒の意味もこめて)、現役の学生の皆さんには、勉強でも何でも、有意義に過ごしてもらえればと願ってやみません。

老婆心ながら、やることが見つからないという人には、とにかく色々なジャンルの本を読んでほしいですね。 私自身が完全にテレビや漫画の世代でありまして、それ自体を否定するつもりは毛頭ありませんが、それとは別に、活字による想像力の世界の重要性を痛感しています。

他方で、休み中は事件や事故に巻き込まれやすい時期でもありますので、その辺りも十分に気をつけて欲しいと思います。 仮に金銭的に損害賠償が認められるなど、法的に解決可能だとしても、現実の問題として(気持ちの問題も含めて)、何もなかった状態に戻ることはありえないのですから…。