ドイツの食事2009年08月21日 18:42

ドイツ家庭での一般的な食事です。

こちらに来て初めの10日間を地元の知人宅でお世話になったので、ドイツの食事事情が少しは理解できました。 もちろん各家庭によってアレンジは色々でしょうけれど、夕食は簡単に取ることが通常のようで、基本はパンとハムとチーズだそうです。 ドイツ人にとって、いわばご飯と味噌汁のようなものだと思います。

それに、バター、ジャム、ケッチャップ、マヨネーズ、またピクルスなどの瓶を色々と食卓に乗せてナイフで取り分けて食べます。 そのため、スーパーにはこれらの食材が所狭しとたくさん売られていて、種類も豊富です(色々と試してみて、やっと好みのものが分かってきました)。

私個人はこの食事が非常に気に入りまして、家にいるときはいつもこのスタイルで食べています(ただ、子ども達はパンはもういいといっていますが…)。 とくにピクルスとバイスクラウト・サラダ(キャベツの酢の物?)には大いにはまっています。 それからコーヒーもどこで飲んでも美味しいです。

お昼はブルスト(ソーセージ)、シュバイネハクセなど豚肉料理が主流で、トッピングはポメスなどのポテト料理となるようです。

個人的にはパンとポテトの美味しさには感動すら覚えています。 地元でしか採れない食材が使用されていることに加えて、その土地で一般に食べられるものは自ずと洗練されていくものだと思いました。

さてこのようなドイツの食事事情ですが、一般的に言えば、やはり日本に比べると種類や質(食への情熱?)が劣るといわざるを得ません。 とくに外食をする際には、日本のようなわけには行かずに困ることがしばしばです。 ミュンスターは都会ではないこともあって、レストランの種類は限られていますし(だいたいがイタリアンで、あとは地元料理か中華料理くらいしか見ません)、実際のところパン、ポテトとブルスト以外は余り美味しいと思えません。 その割には、値段が結構高いですし…。

こういう日常の視点からも、改めて日本の恵まれた状況を思い知りますね。

ドイツの入学式2009年08月24日 04:18

小学校の入学式の模様です。

ご存知の通り、ドイツでは新学期が秋から始まります。 現在、大学は夏休み中で、10月から冬セメスターが始まります。 これに対して、小学校(グルント・シューレ)は8月中旬から新学期が始まることになっています(ギムナジウムや高校などもこの時期に始まるものと思います)。 そのため、もちろん1年生はこの時期に入学式となるわけです。

さて、ドイツには家族で来ているのですが、娘が近くの公立小学校に入学することになりました(ここミュンスターには日本人学校はありません…)。 ドイツ行きを計画している当初は、大学の留学担当局より、小学校1年生に途中編入することを勧められていました。 というのも、ドイツでも6歳になると就学義務が発生するので、7月生まれの娘は日本より半年早く小学校に入学すべきことになるわけです。

しかし、いきなり言葉のまったく分からない小学校に途中編入させることには親として相当の不安も感じておりました。 そんなおり、留学経験のある先輩から、ドイツの就学義務は絶対的なものではなく、特殊事情があれば入学を1年遅らせることが可能だと聞きました(ドイツ人のお子さんでも、入学を遅らせることが時折あるようです)。 そこで他の先輩方にも何人かに相談してみたのですが、1年遅らせるかどうかは賛否両論があって、なかなか答えが出せずじまいでした。

結局、(厳しい体験も必要かと)小学校に途中編入させる覚悟でドイツに渡ったのですが、当初のホームステイ先の知人から、ご自身の過去の経験を踏まえて「絶対に1年遅らせる方が良い」とアドバイスを頂きました。 ちょうど彼女も、ご両親とともに小学校に上がるかどうかの頃にドイツに渡られたのですが、当初は相当つらい思いをされたようです(そんな彼女もそれから30年をドイツで過ごされ、今では日本語よりドイツ語の方が楽なのだそうです)。 そんなこんなでまずは息子(弟)と一緒に幼稚園に通わせたのち、娘を小学校に入学させた次第です。

息子の方も姉と一緒だったので安心して幼稚園に通ってくれましたし、今は友人もできて、一人でもしっかり幼稚園に通ってくれています。 そして娘の方も、幼稚園でできた友人数名と一緒に入学できたこともあって、比較的すんなりと小学校に入ることができたようです(とはいえ、毎日相当疲れた顔で帰ってきますが…)。

今となっては、小学校への入学を1年遅らせたことは正解だったなと知人には大変感謝しています。 なんでも相談すればよいというものでもありませんが、体験者(本人)に聞くことが大切なこともあると思い知りました。 相談すべき事柄かどうか、するならどのようにすべきか、改めて「相談」ということの難しさを考えさせられる出来事でした。

最後に、小学校に入学した娘に心から「おめでとう」の言葉を送りたいと思います。