3大学4ゼミ対抗討論会2013年07月07日 22:24

本年2013年度の他大学ゼミとの対抗討論会は関学での開催となりました。

関学の第5別館307教室を借りて、13時から予定の17時40分を大幅に上回る18時30分まで、熱い討論が繰り広げられました。

題材となる事例問題はR大学のF先生からご出題いただき、白紙委任状の濫用と表見代理の成否の問題でした。 3大学4ゼミ、それぞれに忙しいなか、頑張って準備に取り組んでくれたと聞いております。

当方関学渡辺ゼミも、特に準備の中心となってくれた人たちは、レジュメ交換の締め切り前には明け方までレジュメや論旨をまとめてくれたそうです。 きっちり頑張れた人も、あまり頑張りきれなかった人も、それぞれに良い経験になったことと思います。 ぜひ今後の大学生活に結び付けていってもらえれば幸いです。

討論会後は、学内にある関学会館に移動し、レストラン「ポプラ」を借り切っての懇親会となりました。 討論会で議論し尽くせなかった思いを熱く語る者もいれば、それそれの大学の様子を語り合ったりと、大変楽しい懇親会となりました。

12年度ゼミ謝恩会2013年03月18日 22:49

12年度卒業式後の謝恩会

2012年度ゼミⅡ(4年生)の謝恩会の様子です。

ドイツでの在外研究期間あたりから少々体調不良が続いていたのですが、帰国後、とりわけ11年、12年度はなかなか辛い状況が続いておりました。 ちょうど厄年ということもあったのでしょうか…。

そのようななか、今年卒業のゼミ生さんとはなかなかゆっくりと飲みに行くような機会も持てなかったのが少々残念でした。 とはいえ、3年次のゼミ旅行は淡路島に何とかお付き合いもできましたし、対抗討論会も行うことができました。 3年次の刑務所見学など、例年のイベントはしっかり行うことができたつもりですが、飲み会などで個人的にお話しをしたり、相談に乗ったりといった機会は少なかったような気がしております。 体調が第一だと改めて感じ入る次第です。

ときに学生さんには気を遣わせてしまった面もありましたが、暖かく謝恩会を開催していただきました。 本当に良いゼミ生に恵まれたと、いつになく感謝しております。

皆さんの頭上に輝かしい未来が浮かんでいることを願ってやみません。

12秋学期 学内対抗討論会2012年11月22日 17:37

討論会の様子です。

大変に遅い記事のアップとなりましたが、2012年度秋学期に行われた関学内の原田ゼミ(3,4年生)と渡辺ゼミ(3,4年生)の対抗討論会の模様です。 これまで学外のゼミとの討論会は毎年行ってきましたが、学内での討論会は初めての試みとなります。

ご出題は学内の大西先生にお願いをして、不法行為法の諸問題を総合的に問う良問をいただきました。 とりわけ3年生ゼミには難しい面もあったかと思いますが、しっかり4年生ゼミにくらいついてくれていました。 学外のゼミとの対抗討論会とはまた雰囲気も違って、学内討論会も良い刺激になるものと感じました。

その後は学内のレストランで懇親会を行いました。 学内ということもあって学生同士に知り合いも多く、大いに盛り上がりました。 また、3,4年生も合同でしたので、縦のつながりも出来たのではないでしょうか。 今後も予定が合えば続けていきたいものです。

12年度対抗討論会2012年07月18日 11:24

気付けば2012年度春学期も終了し、試験期間に突入しております。 春からの体調不良により、ブログの更新もできておりませんでした。

時宜に遅れること1か月近いですが、6月23日(土)に4大学5ゼミ対抗での討論会に参加させていただきました。 関大2ゼミ、同志社、京産大の民法ゼミとの対抗討論会です。

以前にも参加させてもらったことがあったのですが、ここのところは関大の寺川ゼミと合同ゼミを行っていました。 寺川先生の在外研究によってゼミが不開講となったため、久しぶりの参加となりました。

事例問題は、「複数契約上の債務不履行と契約解除」に関する最判平成8年11月12日が題材とされました。 当日は、関大の大きな会議室をお借りして、総勢100名以上の学生さんがスーツ姿で熱い討論を繰り広げました。

大いに緊張感もあり、うまく発言できなかった人もいたようですが、きっと良い経験となったことでしょう。 うまく行ったこと、失敗したことも含めて、ぜひ今後につなげていってもらえれば幸いです。

11年度卒業式と謝恩会2012年03月21日 11:35

19日(月)ですが、関学大の卒業式が行われました。 法学部民法の当ゼミからも、新たに20名の卒業生が巣立って行きました。

09年度に私がドイツへ留学したためゼミも2年間中断したのですが、再開後の初めてのゼミ生の卒業となりました。 振り返ると、留学先のミュンスターでゼミ志望者リストと志望理由書をみながら、大いに期待を込めてゼミ生選考をしたことを思い出します。

ゼミ運営とは不思議なもので、同じコンセプトで同じ指導をしていても、学年によって大きくゼミの雰囲気が異なってきます。 開始当初は担当教員が全体を引っ張ることも大事ですが、やはり学生さんの個性や資質によるところが大きく、全体を通して、あくまで教員はサポート役に徹することが肝要かと考えています。 もちろんその結果として、不手際や色々な失敗に心穏やかではない時もありますし、こちらの思いが伝わらないもどかしさを感じることもしばしばではあります。

ですが、それをゼミ学生たちで相談をし、工夫を凝らして乗り越えて行ってくれることこそが、社会人に向けての成長の糧になるはずです。 そこで、これからもなるべく自主性を重んじたゼミ運営を心掛けて行きたいと思います。

さて、今年のゼミ卒業生達はどのような2年間を過ごしたのでしょうか。 3年生時には、普段のゼミ報告に加えて、関関交流戦でプレゼン能力を鍛えたりと、しっかりと勉強をしてくれたことでしょう(おそらく…)。 それだけでなく、スポーツ大会やゼミ旅行、ゼミコンなど、課外活動も積極的にこなしていたと思います。 関学の良い雰囲気を持った、楽しい人の多いゼミだったなと感じています(社会に出ても大事な要素だと思います)。

しかし、3年生の終わりからは、なお一層厳しさを増している就職状況に、東日本大震災という未曽有の大災害が影響し、本当に大変な1年だったのではないでしょうか(もちろん被災県の方々の比ではありませんが)。 そのようななか、地道な努力を進め、なんとか進路が決まったことは教員としても大いに喜ばしいことです。

ただ、近時の傾向としてやむを得ない面もあるのでしょうが、就職活動に力が入りすぎたためか、ゼミや講義等の学業に時間が割けず、また気分的にも身が入らない学生が増えているように感じます。 私のゼミでも、4回生の春学期は実質的に出席を強制できず、ゼミとしては大いに消化不良感を残してしまいました。 教員としても色々と工夫を凝らして教育効果を上げる努力はしていますが、いつもこれが心残りとなっています。

このような思いもあって、今回は、春学期の分も含めて、秋以降に例年より1回多く報告をしてもらいましたが、就職が決まった人は少々学業に気が抜けていたようにも感じました(もちろん、一部の人ですが…)。 今やるべきことを十分にやれていない人は、これから社会人になっても通用しないのではないかと危惧しています。 そのような反省のある人は、ぜひ捲土重来を期し、心機一転、頑張ってほしいと思います。

私自身も自戒の気持ちを込めて、学生の皆さんに「誠心誠意」、「地道な努力」という言葉を送らせてもらいます。 そして社会人として成長した暁には、本当に困っている人を助けることのできるような、他者の役に立てる人間になってほしいと願ってやみません。

最後に、心より卒業のお祝いを申し上げます。 もし疲れた時には、時計台を見に「中芝」に戻ってきてください。