シンポジウム2010年03月17日 23:18

去る3月4日(すでに2週間も経過したのですが)、オスナブッリュック大学で開催された約款規制法(AGB-Recht)に関するシンポジウムに参加しました。

朝の10時30分に開会の挨拶が行われて、ビュッフェ形式の昼食やコーヒーブレイクをはさんで、18時までみっちりと報告および討論が行われました。 オスナブリュック大学の教授陣を中心に、ドイツ各地の大学の教授、さらには(日本風に言えば)最高裁民事部長官(Vors. RiBGH)も講演に来られていました。 参加者名簿には私の名前も記載されており、開催の挨拶の際には、日本からもゲストが来ていると(恥ずかしながら)紹介していただきました(もちろんご紹介いただいたR大学のN先生とケルン大学留学中のH先生もご一緒です)。

その昔、私が初めて私法学会に参加した院生時代のことを思い出しました。 あちらこちらに活字でのみ知っている先生方がおられて、また違った意味で興奮したことを覚えています。

今回、日本への帰国前の最後のシンポジウムということで、私のドイツ語力を試す総決算と意気込んで参加しましたが、その内容は残念ながら半分くらいしか理解できずに終了してしまいました。 少々専門外の話だったと言うこともあるでしょうけれど、ドイツ語、それも会話力(聞き取り力)はこの年齢になっての1年程度の留学では難しいものと痛感させられました。 学生時代以来、それなりにドイツ語の論文は読んできたのですが、文章の読解力と会話力とは違う物と改めて思わされます。

とは言っても、渡独直後の状態からすると多少の進歩はあったわけでして、あまり良い自己評価はつけられませんが、語学に関しては、まあ落第は免れたくらいと思いたいところです。 まもなく帰国の途につきますが、日本に戻った後も少しずつ語学の勉強は進めて行きたいと考えています。