学会と研究会2007年07月23日 20:35

7月に入ってから、週末はずっと色々な研究会に参加しています。 この土曜日には名古屋で経営実務法学会があり、そして日曜日には京都の末川民事法研究会に行ってきました。

土曜日の学会は、民法分野に限らず、広く経営実務に関する法律が題材とされ、若手研究者や実務家を中心に報告が割り当てられています。 本年度も、民法、商法、商標法、行政法、民事訴訟法などに関する新しい話題について勉強させていただきました。

また日曜日の研究会では、第一報告を聞いてきました。 フランス民法における相殺制度を分析・検討することによって相殺の担保的機能を先取特権の観点から解き明かそうとする意欲的な研究報告でした。 諸先生方からもご指摘があったように(色々と問題もありそうですが)、日本法における解釈論にいかなる影響を及ぼしうるのか大いに興味を惹かれました。

大学業務との関連で時期的に忙しかったり、研究会開催の場所によっては面倒なこともあるのですが、少々無理をしてでも参加すればそれなりに得ることが多くあります。 自分の専門分野だけではなく、幅広く新しい知識や見解を得ることができれば、それを大学教育の場に還元することによって学生さんのためにもなることでしょう。 ということもあって、面倒を厭わずに学会・研究会には鋭意参加したいと改めて思い至りました。